子供が大好きなスタッフが、楽しく優しい治療を行います。
子供は小さな大人ではありません。大人とは治療法も違い、治療に使う薬も大人用のを少し使えば良いという訳ではありません。
小児歯科では歯が生え始める前の0才児から、親知らずを除く28本の永久歯が萠えそろう中高生位までの口腔内の発達を踏まえた治療を行う歯科の領域です。 また、それぞれのお子様の年齢と、それによる心理的・身体的・口腔的特徴をふまえ、虫歯の予防・治療、かみ合わせの誘導・育成・治療等を総合的に考慮した専門的な治療を行います。
治療に際して、小さなお子様は泣いたり暴れたりする事もありますが、さまざまな方法を用いて歯医者さん嫌いのお子様を「歯医者さん好き」のお子様にする事ができます。
保護者の方へ
日常生活で…
歯医者や歯科治療を「おどし」の対象にしないで下さい。
よくある事ですが「言う事を聞かない子は歯医者さんに連れて行くよ』などです。
虫歯治療や予防が大切であることを日頃からお子さんにわかりやすく説明してあげて下さい。
治療前に…
子供に嘘を言ったり、無理な約束はしないで下さい。
むし歯のお子さんに「何もしないからね」とか「薬をぬるだけだからね」などと騙して連れてこないで下さい。
歯科治療はお子様自身の為であることを強調して下さい。
治療後は…
最大限に褒めてあげてください。
治療後、泣いて帰っても「よく頑張ったね、強かったね」と必ずほめてください。決して「痛かった?かわいそうに」と言わないで下さい。
子供が歯医者嫌いにならない工夫をしています。
歯医者が苦手な方の多くは、子供の頃に痛い・怖いという記憶が強く残っている場合がほとんどです。
当院では、子供が治療を受ける事にガチャポンとスタンプカードを発行しスタンプを捺しています。スタンプをためてキャラクターグッズや玩具と交換できたり、楽しんで来院頂けるように工夫をしています。
また、最新の医療技術を導入する事により痛みを最小限に抑え、将来にわたって歯医者嫌いにならないように努めるのも非常に大切な事だと考えています。
乳歯と永久歯の違い
永久歯に比べて、乳歯はもろく弱い
乳歯の特徴は形と構造にあります。
乳歯は永久歯と比べ、エナメル質と象牙質がとても薄く、むし歯になると歯の中の神経まですぐに達してしまい、そのため少しの虫歯でも神経を抜く処置が必要な場合が多いです。
また、乳歯のエナメル質は構造的に弱く、抵抗力が小さいので、一度虫歯になると、大人の歯(永久歯)よりも早い速度で虫歯が進行してしまいます。
ですから、小さい虫歯でも中にすり鉢状に広がっている場合も多いです。
保護者様の中には、むし歯があっても永久歯が生えてくるの大丈夫だろうとお考えの方がおられますが、これは大きな間違いです。
むし歯や事故で、乳歯を早くに失うことは、永久歯の叢生(そうせいといって、永久歯の生えるスペースが不足して、歯が重なり合っている状態)を引き起こします。
健康な永久歯を得るには、まずは乳歯を健康な状態にし、歯並びも正しくしておくことが重要です。
なぜ虫歯ができるのか?
ほとんどの方が持っている虫歯菌ですが、実は産まれたばかりの赤ちゃんにはありません。母子感染など成長する過程で虫歯菌は私たちに感染するのです。
残念ながら母子感染は、不可能ではありませんが現実問題として防げません。
虫歯は虫歯菌が出す酸により歯が溶かされる病気です。
では、ほとんどの方が持っている虫歯菌なのに虫歯になる人とならない人がいるのはなぜでしょうか?
虫歯菌が出す酸により歯が溶けることを脱灰、私たちがもともと持っている、歯のエナメル質を修復する能力(自然治癒力)を再石灰化といいます。
私たちのお口の中では、この脱灰と再石灰化がいつも繰り返されています。
間食ばかりしていると脱灰の状態が続き再石灰化の状態がほとんどありません。さらに、歯質が弱かったり唾液量が少ない体質だとさらにリスクは高くなります。
このような方は虫歯が多く、将来ブリッジや入れ歯、インプラントの治療が必要になってしまう可能性があります
小児歯科の虫歯予防
フッ素塗布
FLUORINE
フッ素を歯に作用させると、歯の表面から取り込まれ、歯の結晶(アパタイト)の一部になります。
フッ素を含んだ歯の結晶は普通の歯よりも丈夫になり、むし歯菌の出す酸に対してより強くなります。 フッ素を適切に使うと、歯の表面が強くなり、むし歯になるのを防ぐ効果があるといわれるのはこのためです。
また、歯のエナメル質のまわりにフッ素があると一度脱灰した部分の再石灰化を促進し、エナメル質の補修がしやすくなります。最近の研究では、この再石灰化促進力の方がむし歯予防効果としては大きいとされているようです。
「フッ素イオン導入器バイオキュアー」を使用して、フッ素をイオン化させることにより、通常歯には取り込まれにくいフッ素を、効果的に導入することが出来ます。
シーラント
SEALANT
虫歯の予防方法のひとつである「シーラント」は奥歯のかみ合う面(咬合面)にできる虫歯の予防の方法です。 あらかじめ、虫歯になりやすい奥歯の溝を接着力のあるプラスチックで埋めてしまいます。このプラスチックは虫歯を削ったとき詰めるものと同類のレジンという材料なので、きちんと埋めていれば虫歯にならないという考えで普及し始めました。
このレジンが長い間のうちにはがれてしまうことも考えられますが、いずれにしても短期的にはきちんと詰めればそれなりの効果があがっています。生えて間もない奥歯の永久歯(六歳臼歯)は特に虫歯になりやすいので、この方法は有効です。
しかし、虫歯予防はもうこれで十分というわけではありません。きちんとブラッシングをして、シーラントがきちんとついているかなどの定期健診を受け、フッ素を活用したり、食生活でも注意して、総合的にすすめることが大切です。